Archive for the ‘08.本棚・テレビ・新聞’ Category

またまた無学な話または「止まるを知りて后定まるあり」

2016-04-06

「大学」第1段第1節2段落目書き下し文 ①止まるを知りて后定まるあり。 ②定まりて后能く静かなり。 ③静かにして后能く安し。 ④安くして后能く慮る ⑤慮りて后能く得。 ⑥物に本末有り、事に終始あり 先後するところを知れば、則ち道に近し につ... (Read more)

「戦時中帝都治安の一線で不惜身命戦いにけり」または「戦争と検閲」(石川達三を読み直す)

2016-03-30

 「戦争と検閲」は南京事件を取材して「生きている兵隊」を書き新聞紙法違反に問われた石川達三について書いた岩波新書の題名である。著者河原晶子は朝日新聞記者である。  1938年石川は南京事件での見聞をもとにしてつくった「生きている兵隊」が「虚... (Read more)

「叔母さん。少し寂しそうだった」またはけいすけ君のこと

2016-03-29

東日本大地震で親を亡くした子供が1800人いることを知った。そのうちの一人の物語である。 自分以外の父母兄弟祖母を津波で亡くした当時小学1年生だったけいすけ君がいる。たまたま夫と離婚したばかりで子供のいなかった叔母が、亡くなった義弟の仕事を... (Read more)

またまた無学な話(誠意・到知・格物)

2016-03-29

またまた畏れ多い話であるが「大学」金谷治解説を読んでいてどうも腑に落ちない。 例えば、白文 ①「欲修其身者、先正其心」 ②「欲正其心者、先誠其意」 ③「欲誠其意者、先致其知」 ④「到知在格物」 その書き下し文は ①その身を修めんと欲する者は... (Read more)

無学な話または「悪臭を悪むが如く、好色を好むが如くす」。

2016-03-27

畏れ多い話であるがどうも「大学」金谷治解説(岩波文庫)を読んでいて腑に落ちないところがあった。 例えば、白文 ①所謂誠其意者、毋自欺也。 ②如悪悪臭、如好好色。 ③此之謂自謙。 ④故君子必慎其独也」。 その書き下し文は ①所謂その意を誠にす... (Read more)

生き延びた者の辛さ、または、ETV特集「名前を失くした父 人間爆弾桜花発案者の素顔」

2016-03-20

 戦中特攻兵器桜花を発案した海軍少尉大田正一の戦後の物語である。戦後自殺したとされていたが、生き延びていて名前を変えて生きていた。息子(私とあまり変わらない年齢である)が面倒見のよかった父の足跡を辿り搭乗者に当時の事情を聞きに行く。大田は戸... (Read more)

横浜地裁のことまたは「深く目覚めよ」(岡松和夫)

2016-03-14

雨の日横浜地裁に行き、事件が終わったのでひとやすみしようと外にでた。何気なく立派な建物が建ち並ぶ日本大通りを美しいと思った。そして、40年くらい前、読んだ岡松和夫の「深く目覚めよ」を思い出した。横浜で高校教師をしている主人公が裁判傍聴を趣味... (Read more)

同時代のこと、または、私たちの資本論(ロバートライッシュ)

2016-03-03

初代世界編集長だった吉野源三郎がロシア革命のことについて書いていたことを覚えている(うろ覚えだが岩波新書「職業としての編集者」)。吉野が旧制高校生だったか中学生だったかの頃にロシア革命は起こった。その後の歴史を変えるような大きな出来事だっ... (Read more)

すごいと思ったことまたは精神科医清水栄司

2016-03-03

 寝坊してNHKアサイチをみていたところ、不安神経障害について解説していた。自分もその気配があるので思わず見てしまった。自己診断で以下4つの症状をあげて、4つすべてに該当すると不安神経障害(SAD)の疑いが濃いという。 1人前で質問に答えた... (Read more)

意気に感ず、または「国谷さんはNHKの宝だ」

2016-02-11

脳腫瘍で亡くなった歌手丸山夏鈴のことが心に残っていたところ、小田原で新幹線から降りて帰るときに待合室のテレビでクローズアップ現代が放映されていた。番組の内容が「がんを生きる 残された時間をどう生きる」である。思わず惹きつけられてみた。死を... (Read more)

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