すごいと思ったことまたは精神科医清水栄司

2016-03-03

 寝坊してNHKアサイチをみていたところ、不安神経障害について解説していた。自分もその気配があるので思わず見てしまった。自己診断で以下4つの症状をあげて、4つすべてに該当すると不安神経障害(SAD)の疑いが濃いという。
1人前で質問に答えたり、発言したりなど、人から注目される状況が怖い。
2グループ活動に参加したり、ほかの人がすでに座っている場所、例えば、会議室や宴会の席へ行くのが怖い。
3失敗など、人前で恥ずかしいことをすることで他人から否定的に評価されることが怖い。
4これらの怖さが度を超していて、こうした状況を避けるために、生活が妨げられたり、堪え忍んで、ひどいつらさを感じることが 6か月以上つづく。
 面白いのは不安神経障害に悩むゲストとともにごく普通の感じの精神科医が自己判断テストをすることである。これによると、1から3まで自分も該当する、ただ、4だけが該当しないという。これだけ聞くと患者なのか医者なのかわからなくなってしまう。
 しかし、医師は大学医学部教授で、錚々たるキャリアの持ち主である。
 その医師が1から3まで該当するというと患者は大いにほっとするのではないだろうか。医学部の教授であれば、いくらでも人前で質問したり、発言したりするだろう。会議は日常的にあるだろう。否定的に評価されることなどあまりないだろうが、まったくないわけではないだろう。外見はともかく、内面ではそのようなことを苦手に思っていることを知って、大いに心が和らぐ。
 しかも、そんなことを堂々と人前で行うこの医師は尋常ならざる医師ではないだろうか(山森)。

以下番組の紹介である。
あさイチ
侮れない!大人の人見知り
春は、出会いの季節。でも、「知らない人の前で話すのが怖い」「人の輪に入りたくても、声をかけられない」なんてお悩み、ありませんか?NHKネットクラブアンケートで「自分は人見知り」と答えた方は、実に64パーセント。さらに、専門家によると、日常生活に支障が出て治療が必要な「社交不安障害」にかかる人は、1割にものぼると言います。番組では、単なる性格の問題と放置すると悪化することもある“大人の人見知り”について、“危険な人見知り”の症状や、見分けるためのチェック法、さらに、誰にでも役立つ人見知り克服法まで、お伝えしました。

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