Archive for the ‘08.本棚・テレビ・新聞’ Category

言行の整合性または岩井俊二のこと

2017-05-19

 NHK東日本大震災プロジェクトのテーマ曲で使われている「花は咲く」が好きです。菅野よう子の作曲もさることながら、岩井俊二の歌詞が好きです。特に、「傷ついて 傷つけて~今はただ 愛おしい」のくだりが特に好きです。内省的な歌詞で読んでいるだけ... (Read more)

戦死者の弔いまたは私は書かなければならない

2017-04-11

軍人や官僚がスピーチをしています。そんな中で女の子だけが棺にしがみつき、か細い声で叫んでいました。単調な歌のように響いていました。「パパ、約束したじゃない一緒に劇場に行くって。約束したじゃない自転車に乗るって、約束したじゃない」。 大人たち... (Read more)

同時代におこったこと、または「シリア絶望の空の下で 閉ざされた街 最後の病院」

2017-03-20

「どんなに困難でも解決策を見いださなければならないと思いました。ただ、正直に言えば希望なんかありませんでした。私たちはいつか全員が死ぬと思っていました。せめて運命に負けないように強くありたいと思っていました。」アレッポ最後の病院クドュス病院... (Read more)

もう一人のガンディーまたはフィリピンのキリノ大統領

2017-03-08

日比谷公園を歩いていると、偶然にキリノ大統領の碑があることに気づいた。碑には以下のように記載されている。 「私は、フィリピンで服役している日本人捕虜に対し、フィリピン議会の同意を必要とする大赦ではなく、行政上の特赦を与える。 私は、妻と3人... (Read more)

戦後民主主義の息吹または憲法前文のこと

2017-03-01

 奈良県の学校で教育勅語を学ばされているという話を聞いて思い出したことがある。田舎にいる時、姉は中学校の宿題で日本国憲法前文を熱心に暗唱していた。私の姉は1953年生まれだから1967 年頃のことだ。 「日本国民は、正当に選挙された国会にお... (Read more)

人間の内発性または撫順戦犯収容所のこと

2017-02-23

 ガンディー獄中からの手紙(100分で名著)の中で中島岳史はガンディーの戦略について以下のように言う。 「非難されるのではなく赦されことで、加害者の側には「自分はこんなに暴力的なのに、相手は赦すと言っている」と言う思いが生まれ、それが状況変... (Read more)

市井の人の心意気または「子供の命をまもってくれて本当によかった」

2017-02-12

 偶然、以下の記事に気づいた。  33年前、娘を交通事故でなくした父親がいた。同じような事故を起こさないために父親は見守り活動を毎日して通学路にたち続けた。ある日、見守り活動中、車に気づいた父親は、通学中の男の子を突き飛ばして身を挺して男の... (Read more)

紛争解決またはガンディーのこと

2017-02-12

紛争を解決することが仕事ですが、なかなか思うようにいかない毎日です。そんなときにたまたまガンディーについての話を聞きました。 いわく「争いの場にあっても、断食によって衰弱していくガンディーの姿をみることで、あるいは想像することで、紛争当... (Read more)

「ユダはどこに行った」または「沈黙」

2017-01-25

以前読んでわかったつもりになっていたことが、わかっていなかったことに気づくことがある。遠藤周作の「沈黙」がそうだ。ノートルダム清心女子大の宗教学者山根道公の解説を聞いて思った(NHK心の時間)。 キリスト教上、裏切り者のユダはどこに行っ... (Read more)

漂流ポスト2つの効用または「空にいるあなたへ」

2016-12-25

etv特集(空にいるあなたへ〜岩手陸前高田”漂流ポスト”〜)​をみた。  漂流ポストのある店のマスターいわく「手紙を書けば気持ちが少し楽になるんじゃないかという気持ちと、また気持ちを楽にするために手紙を書くまでにたどりついていない人たちが、... (Read more)

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