藤沢で使用されている育鵬社教科書にはこんな問題が…⑫検定合格≠ふさわしい(改題)

2015-07-25

 東大阪市は藤沢市と同様,前回2011(平成23)年育鵬社を採択した自治体。
 この東大阪市と育鵬社の問題について,テレビ大阪で報道がなされました。
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 この報道の中で,東大阪市長の野田義和さんは,検定を通っている以上どの教科書を採択しても問題はない,という趣旨の発言をしています。
 でも,それは誤りだと思います。
 教科書検定基準や学習指導要領(これも検定の基準となる)は,一部を除いて大ざっぱなことしか書かれていません。
 そのため,検定を通ったといっても,その内容はさまざま。(歴史でいえば,学び舎と育鵬社,自由社とでは内容が全く異なります。)
 したがって,検定を通ったからといって,採択するのにふさわしい教科書とは限りません。
 国の検定を通った教科書の中で,自治体に最もふさわしい教科書を選ぶこと(あるいはふさわしくない教科書を排除すること)は,自治体の大切な役割です。
 検定を通っているからといって,あとは趣味等で選んでよいというわけではないのです。

 私にも東大阪市長の被選挙権がありますが,東大阪市長にふさわしいわけではありません。
 東大阪市長にふさわしいのは私より野田さんです。(小池)

 

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