本気で憲法を考えた

2013-09-10

ご存知のとおり、今ひたひたと現行憲法を戦争もできる憲法に変えようとする動きが迫っています。しかし一方で、戦争放棄の平和主義に徹する現行憲法を守ろうとする運動は、確実に力強く広範な人々によって支えられています。
この平和運動を紹介します。

去る9月6日(金)午後6時30分、藤沢市民会館において、あつまろーず・藤沢主催の「本気で憲法を考えよう」が開催されました。憲法を身近に考え、第96条に込められた意味を改めて探ってみませんかということで、約300名の人々が集まりました。
憲法学者・木村草太さん、弁護士・宇都宮健児さん、ジャーナリスト・山秋真さんをパネリストに迎え、会場からの発言もあって、憲法談義がすごく盛り上がりました。

その中で、「憲法感覚を身近な生活の中で生かしてこそ(人権の大切さ、表現の自由など)憲法を守る気概が生まれる」「貧富の格差の拡大は、アメリカの軍隊のように、生活困窮者を『軍隊に入れば優遇する』といって集めることで、軍備拡充につながることになる、これを自民党は狙っているのではないか」という声があり、はっとさせられました。

また、若い人からは「学校や友達の中で憲法の話がないし、学習のチャンスもない。どうしたらよいか」「戦争体験を語り継ぐことが大切だ」「今の政治家は、あの戦争が何であったかきちんとした認識と、反省がない。この問題をなしくずしにして、憲法改正は口にすべきではない」など、午後9時の閉会まで活発な議論が続けられました。

この集会を主催した一人、94歳の浮田久子さんは「今は国難の時です。孫や子が将来も平和な社会で暮らすために、私たちはみんな手を取り合って憲法改悪させないようにしましょう」と訴えていました。とても感動し、改めて自分も頑張ろうという気持ちになりました。
(野村、川本記)

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