Archive for the ‘08.本棚・テレビ・新聞’ Category
人民の記憶またはゴジラ・ベ平連・ガザ空爆
ダルマさんのような評論家鶴見俊輔は大きな目玉でこちらをぎょろりとにらみつけながらいう。 「いったいどういう風に人民の記憶に残っているのか、それが知りたいんだ。それが歴史学の課題だと思う」(NHKBS「日本人はなにをめざしていたのか」第2回... (Read more)
ゴジラまたは戦没者の視線
映画「ゴジラ」製作60周年記念ということで、テレビでゴジラ特集をやっている。7月8日午後9時からNHKBSプレミアムで初代「ゴジラ」を放映する。これは是非見たい番組である。理由は、評論家川本三郎の映画評論「ゴジラはなぜ暗いか」の衝撃が忘れ... (Read more)
稲村ヶ崎または意外に近いところにあった戦争
稲村ヶ崎温泉に行った。多少高いが、いつも空いていて気持ちのいい温泉である。稲村ヶ崎は映画「稲村ジェーン」の舞台となった場所である。 ところで、稲村ヶ崎の歴史をしらべたところ、稲村ヶ崎突端部に横穴があり、それは、140師団の作った横穴陣地で... (Read more)
死角を突かれたことまたは新聞記事
新聞を読んでいて立て続けに相手の立場で考えることの重要性を考えさせる記事をみつけた。 一つは投書欄に、ワールドカップで日本を破ったコートジボアールのエース、ドロクバ選手が「我が国は、国内が民族や宗教の違いから、混乱と衝突が絶えません。でも... (Read more)
白蓮夫人または石橋湛山の目配り
朝の連続テレビドラマ「アンと花子」をみていたら、主人公の親友として仲間由紀恵が柳原白蓮を演じていた。 柳原白蓮とは筑豊の炭鉱王の妻であったが、法学士と家出をした人であり、大正時代のスキャンダルである(なお、私がみた時点ではまだ炭鉱王と結... (Read more)
中山茂または職業としての学問のこと
6月13日朝日新聞夕刊惜別欄で科学史家中山茂の訃報(85歳)を伝えていた。トーマスクーンのパラダイム論をしらしめた人である。記事に「大学講師になったが、学内に昇格を阻む動きがあり、助教授になったのは59歳翌年定年を迎えた」。書き方が奥歯にも... (Read more)
これでわかった!超訳 特定秘密保護法 出版のお知らせ
明日の自由を守る若手弁護士の会が特定秘密保護法の解説本を作りました! タイトルは、「これでわかった!超訳 特定秘密保護法」。 今月5日、岩波書店より定価1400円+税で出版されました。 この法律、いったい何が問題なの? それは、「何が秘密?... (Read more)
「生き残って申し訳ない」、または、知花くららの祖父
美人の写真が新聞に載っていたのでふとみてみた記事である。以下、要約である。この記事に付け加えることは何もないと感じた(山森)。 「モデル知花くららの祖父は家庭で戦争の話がでると決まって席を外していた。知花は話題にしてはいけないことであると感... (Read more)
靖国神社とアンティゴネーの対比
今月号の文芸春秋が面白かった。例えば、石原慎太郎がテロリスト山口二矢を褒めたたたえていることに驚嘆した。以前、9月30日事件で100万人の共産党員や華僑を殺したテロリストが英雄になっているインドネシアを描いた「アクトオブキリング」を紹介した... (Read more)
発想に逆転または伝道師犬飼光博
相も変わらずテレビをみている。NHK「心の時代」は好きな番組である。5月4日の放送は伝道師犬飼光博を取り上げている(「筑豊に隣人ありて」5月10日再放送予定) 犬飼は筑豊に50年、伝道師として活動してきた。75歳であるが、非常にエネルギッ... (Read more)
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