戦死者の弔いまたは私は書かなければならない
2017-04-11
軍人や官僚がスピーチをしています。そんな中で女の子だけが棺にしがみつき、か細い声で叫んでいました。単調な歌のように響いていました。「パパ、約束したじゃない一緒に劇場に行くって。約束したじゃない自転車に乗るって、約束したじゃない」。
大人たちは黙ったまま、お構いなく儀式は続きました。その時、私は突然思ったんです。黙ってはいられない。本を書かなければならない。私はこの沈黙に加担してはならない(アレクシエービッチ,スベトラーナ)
NHK心の時間から 以下番組の紹介である。
こころの時代~宗教・人生~「“小さき人々”の声を求めて」
ノーベル賞作家スベトラーナ・アレクシエービッチさんは去秋、生涯追求する「小さき人々」の声を聞くため、福島を訪ねた。世界の現実を見つめ、未来を生きる指針を語る。
ノーベル文学賞作家スベトラーナ・アレクシエービッチさんは、「小さき人々」と呼ぶ民の声を発掘し、独自の文学を築いた。チェルノブイリ原発事故被災者の苦悩を描き、核と人間の問題に向き合ってきた彼女は、福島の原発事故に衝撃を受ける。以来、念願してきた福島の「小さき人々」への取材が去年11月実現。2000年に「小さき人々」をテーマに対談した作家・徐京植さんと16年ぶりに再会し、未来をいかに生きるか、語る。
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