「”終戦”しらざる7日間」または視点の変更
2015-08-23
ポツダム宣言受諾後も徹底抗戦しようとした将兵がいることはしっていたが、愚かな連中と思っていた。国際法違反であるし、さらなる犠牲を生みかねない。
戦闘を停止すべきであること自体は間違いないが、”終戦”しらざる7日間(NHK 8月16日)をみて、戦闘をやめなかった将兵を愚かと思うことはやめた。
特攻隊で死ぬ覚悟をしていた将兵が戦うのをやめるという決断をすることがいかに大変であったことか、当時の記録を紐解くことによってわかった。
自決するという決断をした将兵たちが、生きる選択をすることは大変なことである。
本土決戦で最後の一兵まで徹底抗戦することを考えていた将兵たちが、降伏するという選択をすることがいかに大変なことであるか。
死ぬ覚悟でいた人たちが、戦後を生きた。必死に生き抜いた。淡々と生きてきた人たちの背後には私の知らない隠れたドラマがある。愚かなのはこちらの方であった(それでも、部下15人を道連れにして自決した宇垣纏中将はやはり愚かであると思う)。山森
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