正常と異常の間
2022-03-13
〇ニュース
2019年5月26日のNHKの報道によると「スイスのジュネーブで開かれているWHO=世界保健機関の総会で、心と体の性が一致しない性同一性障害について、「精神障害」の分類から除外することで合意しました」とある。
〇驚き
逆に言うと2019年までは性同一障害は精神疾患扱いされていたことになる。確かに古い精神医学の本を読むとそうらしい(伝統的な考え方が染みついた私にも偏見がないとは言えない)。
〇考察
それにしても今まで病気とされていた状態があるときから病気でなくなり普通のこととされる不思議さである。
判断基準について、正常と疾患の間は、①自分が困っているか、②他人に迷惑をかけているかで判断するということをどこかで聞いたことがある。これをあてはめてみる。
〇具体例
自分が困る、他人が困る
〇 〇 ケース1
〇 × ケース2
× 〇 ケース3
× × ケース4
〇あてはめ
ケース1は病気だろう。典型例は統合失調症か。
ケース2も病気だろう。典型例はうつ病とか自閉症とか。
ケース3は厄介だ。自覚がないのであるから、しかし社会防衛の見地から隔離が必要だろう。
ケース4が性同一障害なのだろう。
従前は、〇 〇だったが、同性愛者の運動で× 〇になり、ついに× ×になった。
もっとも社会に迷惑をかけているか否かでなお議論があり、これは社会に迷惑をかけるとは何かによるだろう。これをどう考えるのか大問題である(良)
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