菅野博之裁判官の言葉または紛争解決の要諦

2017-10-26

 最高裁判所の国民審査審査公報の裁判官としての心構えを読んでいて一番感銘を受けたのは以下の言葉です。
「裁判では、法令および論理性とともに、誠実さと共感が大切であると考えています。裁判官としての固い目線が必要ですが、それだけでなく、原告や被告等それぞれの立場にたち、心を開いて話し合い、学んでいくことが大切でした」。原告・被告それぞれの立場に立ち、心を開いて話し合い、学んでいく、というくだりがいいです。これは別に最高裁判所裁判官だけのことではないでしょう。紛争解決の要諦のように思います。驥尾に付したいものです。
 経歴をみてわかったことですが、長く裁判の現場にいた人のようです(そんなの当たり前ではないかと思うかもしれませんが、同じ裁判官出身の最高裁判事でも小池裕・大谷直人裁判官は大部分司法行政畑です。ちなみに戸倉三郎裁判官は畏れ多くも私が研修所時代に刑事弁護教官だった人で、戸倉裁判官は半々くらいかな)(山森)。

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