長時間労働をなくすため、いま何をなすべきか?
神奈川労働弁護団が主催するシンポジウムのお知らせです。
長時間労働をなくすため、いま何をなすべきか?
~人間らしく、働き生活するために~
日時 2017年3月6日(月)18:30~ (開場18:00)
場所 開港記念会館 講堂
◎情勢報告 日本労働弁護団 棗幹事長
◎当事者からの訴え
◎労働組合の取組の実践例
(KDDI労組のインターバル規制等)
過労死が社会問題として叫ばれるようになって、既に四半世紀を超える年月が流れてしまいましたが、我が国の長時間労働をめぐる状況は改善の兆しを見せていません。
むしろ、電通のような我が国を代表する企業において大変痛ましい過労自殺事件が起きるなど、職場では、労働者を過労死・過労自殺へと追い込む長時間労働が当然のようにまん延しているのが現状です。
政府は働き方改革を標榜し、その中では長時間労働の是正も掲げていますが、その一方で、労働者をさらに長時間労働へと駆り立てることになる労働時間法制の改悪を進めようとしています。
労働者を過労死・過労自殺へと追い込む労働時間法制の改悪は絶対に阻止しなくてはなりませんが、同時に、現在の労働時間法制の下でも、長時間労働が多くの労働者とその家族を苦しめてきたことに鑑みれば、労働時間法制の改悪阻止に力を注ぐだけでは、長時間労働を無くしていくことはできません。
そこで、長時間労働を日本の社会から根絶していくために、私たちに何ができるのかを本気で考えるため、下記の日時・場所で集会を開催することを企画しました。
集会では、労働時間法制の改悪に関する現在の情勢について報告を受けるとともに、長時間労働の犠牲となった被害者からの訴えや、長時間労働を根絶するために取組を進めている労働組合の実践例を報告してもらうことを予定しています。
長時間労働は、人間らしい生活を営むことを困難にし、家族から温かい団らんを奪い、時には労働者の生命や健康さえも踏みにじるものです。
長時間労働による悲劇をこれ以上繰り返させない、そのような思いを皆さんと共有し、長時間労働の根絶のため、私たちに何ができるのかを一緒に考える集会にするべく準備を進めておりますので、是非、多数の方のご参加をお待ちしております。
神奈川労働弁護団 会長 福田 護