よくある問題点

2021-12-15

「いじめ重大事態調査委員(いわゆる第三者委員)となる方のために」の連載記事です。目次とあわせ,お目通しください。(小池)

4 よくある問題点 

(1)典型例

 調査委員会には各分野の専門家がいるわけですから,各専門家の視点から問題点を指摘してもらうことになると思います。

 もっとも,調査報告書をいくつか検討してみると,おおよそ次の問題点にあてはまるように思います。

・いじめを察知するための取り組み不十分

・いじめないし自死のサインの見落とし

・事実の存否の判断ができない場合に,指導を行わない

・「いじめ」指導を行わないことを正当化(後述します)

・事件後の被害生徒フォロー不足

・加害児童生徒の指導に問題

・教員同士の情報共有不十分,教員が問題を一人で抱え込む等,組織的対応の欠如

・保護者との連絡不十分

・専門家との連携不十分

・いじめ防止のための授業等,研修が表層的

 以上はあくまでも大まかな問題点ですので,実際の調査報告書では誰が何をすべきであったか(なかったか),具体的に示したいものです。

 文部科学省の「いじめ対策に係る事例集」(平成30年9月)には,いじめに対する原則的対処方法や学校の陥りやすい問題が載っています。初めていじめ対策に関わる方にはお勧めです。

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/__icsFiles/afieldfile/2018/09/25/1409466_001_1.pdf

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