パイオニアワークの困難と栄光または 村松静子のこと

2018-12-04

訪問看護のパイオニア村松静子は独立して訪問看護をはじめたころ、「看護師が病院を出てできるわけがない医師法違反だ」という厳しい批判にさらされた。

そういわれると、村松はどうしていいかわからなかった。

ところが、一般の人が、「そんなことを言ってるから看護師が成長しないんだ」「今はそんな時代ではない。看護師は医師の鞄持ちではない」といってくれる人がいた。

そうだ、そうだと何人もの方が立って賛成してくれた。

村松はその日の感動を昨日のことのように語る。訪問看護というパイオニアワークを形成していく過程の産みの苦しみである。

村松のはじめた訪問看護は、現在の訪問看護ステーションのモデルとなった。現在は1万件以上ある。以下、番組の紹介である(2018年12月2日NHK)。

こころの時代~宗教・人生~「最期のときの思いをつなぐ」

村松静子さんは、まだ訪問看護制度がなかった1986年、勤めていた病院を辞め、日本で初めての在宅看護会社を設立。訪問看護師のパイオニアとして活動を続け、これまでに3千人以上の最期を看取ってきた。悔いの残らない幸せな死とはどのようなものなのか。そして看護師には何が出来るのか。医師と患者、家族の間の懸け橋となり、患者さんがその人らしく、最期まで生き抜く手助けをする看護師のこころについて、お話しいただく。

【出演】看護師・在宅看護研究センター代表…村松静子,【語り】中條誠子

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